〜「韓流」と現実のはざまで〜

 

日本は「韓流ブーム」が社会現象に!

  「結婚したらどんな家に住みたい?」
  「形としての家はどうでもいいんです。好きな人の心が一番素敵な家だと思います。」
  ご存知の方はご存知。日本中にブームを巻き起こした中心的存在の韓国ドラマ「冬のソナタ」の中での一際輝く名セリフの一つ。
  ここカナダでもTV放映され、引き続き韓国ドラマはお茶の間に話題を提供中である。NHKのある韓国人アナウンサーは、「代価を求めない自己犠牲的な愛が心打つドラマにさせている大きな要因でしょう」とコメント。韓国語の「愛(サラン)」は、ギリシャ語「アガペ」(聖書に出てくる「自己犠牲の神の愛」)に近い言葉であるとも説明していた。
  日本の書店のほとんどに「韓流コーナー」が設置され、韓国語スクールも大繁盛のようである。このブームを機に、遠くて近いと言われてきたお隣の国、韓国への理解もさらに深まり、また交流もますます盛んになってきているようである。

名セリフ試用編

  ある快晴の休日。久しぶりに冬の白い置きみやげの残るロッキーの山道を妻と散策していた。木漏れ日は現実の喧騒からその思いまで解放してくれる。ふと、例のセリフ「・・・どんな家・・・?」が浮かんできた。期待半分、恐れ半分で妻に尋ねてみた。(ちなみに妻はこの種のドラマは苦手で、あまり観ていないそうな)
  「もし、家を買うとしたら、どんな家がいい?」 
  「そうね・・・」考え始める彼女。そこで助け舟というか誘導尋問的発言を入れる。
  「形とかそんなこと、どうでもいいよね!」と私。・・・「そうよね!」との妻の反応を期待する。しかし、帰ってきた答えは、
  「いえいえ、そんなことはないわ。まずは、名義を息子にして、ローンの場合は、あなたはもう年だから・・・」
  遠くで雪崩のような地響きが低く轟いた。

名シーン応用編

  同じドラマでベスト10に入った名シーン。雪道で主人公の男性がネックレスを相手の女性にプレゼントする場面があったが、その方法がまたスーパーCool! 雪玉の中にネックレスを包み込み、放物線状にフワーッと投げ渡す(直球やフォークでは情緒なしだろうから)。それを両の手のひらでソフトに受け取った女性が、手刀でサクッと優しく割る。と、そこから光るものが・・・。何とも微笑ましいシーン。さすがの演出にため息が出た。
  やってみようじゃありませんか!! 懲りない中年男に未知(無知?)の力がみなぎる。
  結婚記念のその日は朝から透き通るような日本(!?)晴れ。ロッキーの残雪の反射光も一段と輝きを増している。後ろ向きになってこっそり雪玉をこしらえ、『自分もよくやるよ!』と思いながらも、その雪玉の中にイニシャル入りの小さなキーホルダーを隠した。そして、
  「プレゼントー! いくよーッ!」
  『しっかり受け取ってくれよ』。期待を込めて投げた。制球に自信のある投手の手を離れた雪玉は、ゆっくりと放物線を描いて妻の頭上にさしかかった・・・。
  「はいよーッ!」
 気合の入った元気な掛け声と共に、瞬時に手刀を作った彼女。近付いてきた「ブツ」を条件反射的に空中で真っ二つ。そういえば、彼女、バレーボールの大得意な体育系だった・・・。粉微塵に飛び散る雪片の中から、受取人を失ったキーホルダーが悲痛な叫び声ともとれる反射光を放っていた。
 
お役立ち聖書の言葉
 「単純な人間は言われたことを鵜呑みにし、慎重な人は将来をよく考えて行動します。」
(箴言14章15節)

 

 
 

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