今度は私が「目が点に・・・!
 
 「ここにサインして!」と最近よく言われる。勿論、私が有名になったからではまったくない。郵便局で小包を受け取る時の話。日本の教会から「救援物資」の名目で食料などが送られてくる。私が料理音痴なのを全員が知っていて100%がインスタント食品。それはそれで大いに感謝。しかし、郵便局の受取台帳(?)に書かれているサインのユニークなこと!

 個性あふれ過ぎてどれが達筆なのかまったく判らない。そう言えば、こちらでは、日本で言うところの「毛筆展」や「ペン習字講習会」など見たことがない。よく目にするのは、フィットネスのクラブや拳法、なんと「ニンジャ」教室もあった。私は悟った。この国では、字がきたなくてもいいんだ。それは「個性的だ」という素晴らしい言葉で100%補えるんだ!と。そのとたん、日本でのあの時の、そう私の目が点になったひとつの出来事をまるで昨日あったことのように思い出してしまった。

 時は前号同様、結婚前、まだプロポーズもしていなかった。私は真剣に、なんと俗に言う?ラブレターを、定規を使ったりしてしたためていた。何十枚も失敗を重ねて、最高の出来(と確信したんだ)と思った手紙を祈るようにして投函。直接手渡せないこの純真さ。数日して、彼女(今の奥様)から小包が届いた。もう、得意のバック転までして大いに喜んだ。包みをあける。なにか本のようだ。

 きっと「ハイネの愛の詩集」かなにかか!?期待に心臓が飛び出す思い。本を見て、私の目が本当に「点」になった。本の題名は『上手な字が書ける本』・・・まわりの景色が止まった。その時叫んだ言葉は放送禁止用語のため載せられない。でも、今、感謝している。ストレートな彼女に。

・・・聖書のぐっとくる一言・・・
 「あからさまに責めるのは、ひそかに愛するのにまさる。憎む者がくちづけしてもてなすよりは、愛する者が傷つけるほうが真実である。」(箴言27:5,6)


 

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