あなたの脂肪で、さて何kmの飛行?!」
 
 カナダの春の思いきり早朝、きっと渡り鳥だろう、「ピーチクパーチク」と、まさに早起き鳥のさえずり。当初は、なんとのどかな夜明けだろうと感動までしていたのだが、慣れというのは怖い。

「まこてー(本当に)せからしか(うるさい)とい(鳥)じゃっど(なんだろうか)たもったろかい(食べちまうぞ)!」

・・・ちなみに私、鹿児島の出。きっと神様が鳥を送ってくださって、「早く起きっせー、祈らんか(早く起きて祈りなさい!)」と私に呼びかけておられるのに、何という牧師でしょうね。

 私、この几帳面な鳥君・・・なかでも渡り鳥に興味を持った。そして大いに驚いた。

 「ムナグロ」という渡り鳥は、何と4,500km(アラスカ―ハワイ間)を飛ぶために、体重200gのうちの70gの「脂肪」をエネルギーとして使うそうである。しかしそれだけではハワイの手前800kmで本当は力尽きて墜落してしまうそうであるが、渡り鳥独特のV字編隊によってエネルギーの節約を行い、目的地にちょうどたどり着くことができる。

 わずか70gの脂肪とV字編成によって、奇跡的な大事業を成し遂げるこの渡り鳥に対し、感動し、畏敬の念を抱いた私、教会のメッセージで早速披露させていただいた。

「皆さん、こんな小さな鳥、何と、たったの70gの脂肪で4,500km。」

 ここまでで止めておけばよかったものを、すぐ調子にのってしまう私。

「ところで皆さんの大事に貯めていらっしゃる脂肪でしたら、いったい地球を何週できるんでしょうか?!」

 言ってしまったそのせつな、後悔の思いが・・・、会衆の中にその問いかけに優しく笑って反応する人、目がすわってしまった人を、私ははっきりと見てしまったのであった。

 礼拝後、「あれはどういう意味なんでしょうか」と、ダイエット中のお方からの静かながらもきつい猛反撃。

 いつもながら冷や汗の絶えない、本当に太るチャンスにめぐり合えない、Toshi牧師でした。

・・・また、参考になってしまう聖書の一言・・・

「自分の口と舌とを守る者は、自分自身を守って苦しみに会わない。」
(旧約聖書 箴言 21章23節)

 

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