またまた 花の?単身赴任!」
 
 こちらカナダでは、人を呼ぶ時、その人の名、または通称で呼ぶ。私の奥さん、名を「とく子」という。この名前の発音がここカナダではかなり発音しにくいらしい。
彼女をカナディアンに紹介するたびに、相手はまるで産みの苦しみの時の母親のような苦渋の顔で発音してくださる。

 相手のその苦しみを軽減させようと思い立った彼女、名古屋の親しいカナダ人婦人に相談を持ち掛けた。
そして、その婦人は“グレース”、“アンナ”…こちらで通用しうるいろいろな通称を紹介してくださった。

 しかし、本人がよくても、私には極めて居心地が悪い。今まで、“キミ”とか“カーサン”。
それが、人前で“グレース”“アンナ”なんて、背中が思いきりかゆくなってしまった。

 「もっと違和感がない名前にしようよ。」と私。「じゃぁ、あなたならどんな名をつけてくれる?」と言うので、半分冗談で「“ゴッファー”か“グリズリー”なんかいいねぇ。」目の前に出されていたチーズケーキが回収されてしまった。
口は災いの元。気をつけねば・・・。
いまだに彼女の通称は決まっていない。

 その元気な名無しのゴン子さんも、名古屋の子供たちの様子を見るという理由で7月中旬に帰国した。
その別れの朝(決して決して夫婦間のトラブルではないので、読者の皆様、誤解の無いように・・・)、寒いこと冬の如し。気温は真夏なのに、1℃。
彼女と空港で別れのコーヒーを飲む頃には、なんと、雪模様の天候に。神様の粋な演出効果に脱帽。

 とにかく、これからは再び単身赴任の生活、「さぁ、のびのびと」なんて思っていても、決して口に出してはならない。
と言いつつ、冷蔵庫中のチーズケーキを思いっきりほおばるカナダ滞在8ヶ月目のとし牧師でありました。

・・・また、参考になってしまう聖書の一言・・・
「鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる。」
『だんなはその妻によってとがれる』(とし訳) (旧約聖書 箴言 27章17節)


 
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