男性のほうがロマンチック!?」
 
 空港で、ホテルのロビーで、日本人にはなかなかお目にかかれない光景がある。夫婦だろうか、恋人同志だろうか、熱過ぎるくらいのハグとキス。そういう習慣に慣れていない私は、条件反射的に頬がぽっかぽかと熱くなって目のやり場に困ってしまう。あんな風にはっきりと態度が表現できるなんて、なんとうらやましい人たちだろうとも思う。

 先日、長男が初めてカナダを訪れた。1年前とはすっかり風貌が変わっていて、茶系統のパサパサ頭髪、まゆの極小化現象。残された髪を大切に扱っている私にとって、髪などを剃り込むその余裕が何ともうらやましい限り。息子と認識するのにかなりの時間と勇気が要った。

 「と・俊樹(息子の名)か?」「と・とーさん!」
お互いに認識するや、171cmと178cmの豪快なハグ。何ともいい感じ。泣けてくるじゃありませんか。

 そう言えば5ヶ月前、私はこれまた久しぶりの再会の妻を迎えにカルガリー空港に向かった。私の頭の中のロマンチックなコンピューターは、涙のハグシーンを思い描いていた。

 空港出口から出てきて、私をその視角に入れた妻の第一声、「髪、長いわねェ。床屋行ってんの? いつまでも学生気分ではいかんぜよ!」(とまでは言いませんでしたが、それにかなり近いことば)。ハグしようと待ち構えていた私の二の腕は相手を見失っておとなしくポッケの中へ。
「キミこそ、丸くなったね」とは口が裂けても言えないので、「ソッかな〜。」ととぼけてしまった。

 妻との再会シーンと比べて、息子との再会シーンの美しいこと!! やはり、男性の方がロマンティストなんですね。

 でも、妻の愛から出た忠告の言葉に心から感謝している、カナダ生活10ヶ月目のとし牧師でした。

・・・参考になってしまう聖書の一言・・・

「彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。」
(旧約聖書 箴言 31章 26節)

 
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