ゴルフを始めた!」
 
 『ゴルフとは18のホール(穴)を設けた競技場(ゴルフカントリー)で、クラブ(打球棒)でゴム製の小球を打ち入れ、順次にホールを追って回り、総打数の少ない者を勝ちとするスポーツである』などという説明を受けていた私には、ゴルフは全く興味をそそらないスポーツに感じていた。

 しかし去年の秋、まさに生まれて初めてクラブを握り、カナダはトロントの本格コースに、ものの弾みで便乗してしまった正真正銘初心者の私にとって、その日はゴルフの楽しさに開眼してしまった記念すべき日となった。

 それまでの私、実はゴルフをバカにしていた傾向があった。野球の好きな私自身も、TV中継などを見ても興味すら覚えなかった。

 パートナーの「やったことないのに大丈夫?」という挑発的な質問に、「なあに、止まっているボールを打つことのどこが難しいの!自慢で言うんじゃないけどね、この前のユースの野球大会、何とホームラン打ったんよ。動いている球を打てる男が、止まっている球を打てないわけがないじゃないッ!」と強がりを言ってみせた。

 間髪を入れず、野球大会の現場にいたもう一人のパートナーが、「今のホームランだけど、あれは、ランニングホームラン、しかも、レフトがエラーしている間の無情の走塁ではなかったかなぁ」と真実の解説をしてくださった。

 「とにかく、始めましょう!」と急に話題を変えた私。最初のティーショット。バシッーと打った、ビューンと飛んで行く。皆が(2人ですが)ウォーッと感動している。私も「エェッー、飛んでしまった」と心で思っても、ここで驚いてはみっともないという下心が働き、涼しい顔をしていると、「やってたんだろッ」「いやッ、やってません」「練習場に行ってから来たんだろッ」「いやッ、行ってませんよ」「嘘だッ、じゃなきゃあんなに飛ばないよォ」「才能というものではないんでしょうか」と、のたまった私に、パートナーはクラブでゴツン。

 で、2打目、「こんなもんか」と心で思いつつ、渾身の力でクラブを振る。バランスを失い、シリモチ。でも、確かにボールは飛んで行った・・・はず。パートナーに「どこ飛んだ?」と期待をもって聞く私。

 「そこにもぐっているよ」。球が打った所で哀れにもめり込んでいた。

 しようがないから指でほじくり出した。みじめな私に皆が「初めは、誰でもそうだよ。」と慰めてくれた。

 その後も散々であったが、澄切った青空の下、真っ青な芝生の上で広いコースに向けて打つ白いボールは、日常の喧騒を忘れさせてくれた。これでまた、のめり込んでしまうスポーツが増えてしまった。

・・・今回はまことに厳しい聖書のおことば・・・

 「神はすべて心おごる者を忌み嫌われる。確かにこの者は罰をまぬがれない。」
(旧約聖書 箴言 16章5節)

 

 

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