ナイスカントリー!」
 
 カナダの大自然もいよいよ衣替えのシーズンに突入。山々の雪は解け始め、大地の木々や緑に命のうねりが起こっている。

 わずか数ヶ月でのこの急激な変化に息を呑んでいる。庭の芝も緑色を取り戻し、昨年必死の思いで完全に抜き取ったはずの「たんぽぽ」が再挑戦を挑むかのように出現している。

 先週はカルガリー市内の大学で大きな集会があり、世界各国からお客様がいらっしゃったが、大会中激しく雪が降ってきた。スリップなどの経験のある私たちは不安な思いを隠すことができなかったが、この降りしきる大雪を見て飛び上がらんばかりに喜んだのが、アフリカから、そして台湾から来られたお客様。そのお客様たちの中には、本物の雪というものを見たことが全くないので、「降る雪を見れるように」との願いを込めて来られていた。だから、会場に歓声が起こっていた。いつもは「また雪か!」と無感動に受け取る私たちだが、無邪気に喜んでいる彼らと一緒に、喜びの輪の中に加わっていた。

 両極端な季節が交錯し、人々に様々な想いを提供してくれる魅力あるこの国の虜になっている。

 2ヶ月前、お隣のサスカチュワン州の小さな町に行ってきた。道中、氷と雪に見事に覆われた道路との駆け引きはまさに、命がけだったといっても過言ではない。現地までの7時間の道のりの途中には、乗用車が数台横転してそのまま放置されていたし、大型トレーラーが仰向けに畑に突っ込んでいて、数人の方が散乱した荷物を拾い集めていた。今度は自分の番かと決死の覚悟で、脂汗の絶えない両の手でハンドルを握り締めての旅行だった。

 そして、2ヵ月後、景色は全く一変していた。今まで人間を拒否していたかのような大地が、今度は最良の服に着替えて大歓迎してくれている。そういえば、その時行った小さな町の人々も、こんな大自然の厳しさと優しさを味わって育ったためか、非常に暖かさを大切にしていて、車ですれ違うときも手を挙げ、笑顔で挨拶を交わす。声が届く相手には、「How're you doing?」や、「Have a nice day!」の暖かい挨拶が飛び交う。そんな暖かい空気が街全体を覆っていた。

 その余韻を残し、カルガリーの夜道を大切なお客様を乗せて走っていた。その時、夜でもはっきりと識別できるポリスマンの突然のご登場。前回、お世話になりそうになった時は、私の語学力の貧相ぶりに辟易した警察官が見逃してくれたが、今回は、立派な通訳者が同乗という段取りの良さ。しっかりと、12km速度超過のお仕置き切符をプレゼントされた。

 落ち込みそうになっている私に警官が、満面の笑みで「Have a great day !」。この言葉で、単純細胞の私の心が見事復活し、思わず、「You, too!」

・・・だから、この国が大好きなんです。

・・・ 聖書の中の参考になる一言 ・・・

 「良い返事をする人には喜びがあり、時宜にかなったことばは、いかにもうるわしい。」
(旧約聖書 箴言15:23)

 

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