「自然Smile人目指して
 
 

 神秘のブルーがゆらめく湖面を泳ぎ渡る一頭の雄のエルク。早朝のBanffの散歩は、珍しい光景を気前良く提供してくれるオムニマックスシアター(私の大好きな大画面映画館)のような存在。
 エルクに少しでも近づこうとして、前方で見物していたカナディアンの夫妻と目が遇った。いきなり「Hi! How are you?」慣れている挨拶とは言え「あなた誰?私の何?」と面食らってしまう。私の緊張感もそのご夫婦の自然なSmileの前に姿を隠してしまって、まるで長年の付き合いの如くにエルク談議となった。

 カナダで生活し始め感心したのが、この人々の自然な親近感とSmile。道で初めて出会う人も、多忙な店のレジででも、そこで出会うSmileによってどんなにか心潤されたことか。
 そう言えばレストランなどでは例外なく、ウエイトレスが「いかがですか?」と笑顔で尋ねてくる。多過ぎて残そうとしていた残りを思いっきり口に詰めこみつつ「おいしいィ!」と言った覚えが何回もある。営業上の行動かもしれないけれど、人間にしか与えられていないこのSmileが、相手との間をさらに近づける大きな働きをしていることにあらためて感動を覚える。
 TVニュースを見ていて最近緊張一色だった大統領の顔にもSmileが戻ってきて、時にはJokeも飛び出し聴衆の心をなごませていた。
 ニューヨークで悲惨な事件が起きたのが1ヶ月前。その何年も前のこと、ニューヨークにあるデパートが繁忙を極めるクリスマスセール期間に次のような広告文を出した。

 … … … … Smile … … … …  
人手が要らない。しかも利益は莫大。
与えても減らず、与えられた者は豊かになる。
一瞬間見せれば、その記憶は永遠に続く。
どんな金持ちもこれ無しでは暮らせない。
どんな貧乏人もこれによって豊かになる。
家庭に幸福を、商売に善意をもたらす。友情の合言葉。
疲れた者にとっては、休養。失意の人にとっては、光明。
悲しむ者にとっては、太陽。
悩める者にとっては自然の解毒剤となる。
買うことも、強要することも、借りることも、盗むこともできない。無償で与えて初めて値打ちが出る。
クリスマスセールで疲れ切った店員の中に、これをお見せしない者がございました節は、恐れ入りますがお客様の分をお見せ願いたいと存じます。笑顔を使いきった人間ほど、笑顔を必要とするものはございません。 (以上、広告文より)

 ナルホド!家庭に必要なのも笑顔なんだ!「即、実行!」
満面のSmile顔で「ただいま〜!」
 「ワッ!やめて!気持ち悪い!慣れないことするとまた胃、壊すわよ!」
 異常なほどに反応が早いというか、環境の激変に順応できないというか、奥様の反応にめげそうになる。
 しかし、平和を求める皆さん!ここでめげてはいけません。
続けましょう!私も自然Smile人目指し、頑張りま〜す!

〈教えられる聖書の言葉〉

 「施し散らして、なお富を増す人があり、与えるべきものを惜しんで、かえって貧しくなる者がある。
物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤される。」
(旧約聖書 箴言11章24-25節)


 

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